読んで欲しい人
レトロスペクティブで解決できる改善に限界があると感じている人
スクラム研修に参加して、制約理論に興味を持ち「ザ・ゴール」に感銘を受けたが…自業務への活用法をどう考えれば良いか…思いつかない人
制約理論を営業やマーケティングに活用する方法を知りたい人
読んで得られること
スクラム研修でも紹介される「制約理論」の原典。「ザ・ゴール」の第二弾のコミック版です。
前作のコミック版を読んだ時に、「ステイシー役が若いけど…2でプレッシャースチームの社長になるの…早くない?」なんて思ってましたが、代わりの社長が出てきたり…原作より登場人物が増えてます。
小説版では、何日も何度も悩み…時間をかけてたどり着く結論(特にラストの企業戦略の話とか…)が、コミック版ではサクっと見つかってしまうので…物足りなく感じた方は、小説版も読んで見ていただきたいです。
本書では「ザ・ゴール2」の趣旨である「思考プロセス」をとてもわかり易く紹介されています。原作で「IF」「THEN」と表現している部分を「もし」「かつ」「ならば」と日本語になっているので、より直感的に理解できます。用語も「現状問題構造ツリー」が「現状ツリー」となっていたり…わかりやすく短縮されてます。「思考プロセス」の理解する意味では、原作よりオススメです。
一方、営業やマーケティングへの活用事例の掘り下げや…ゴールドラット博士の想いが詰まった「企業戦略の在り方」については、骨子は盛り込まれているものの、行間まで理解したい方には、小説版をオススメします。
制約理論の強力なツールである「思考プロセス」を学ぶ良書に仕上がっており、すでに小説版を読んだ方にもオススメできる一冊になっています。